Mozilla Japan ブログ

Mozilla、Firefox、Firefox OS、Thunderbird の最新情報をお伝えします

アーカイブ - プライバシー

Firefox Focus - iOS 向けの無料で簡単に使えるプライベートブラウジング専用ブラウザ

[ 以下は、米国時間 11 月 17 日、英語圏の iOS ユーザー向けに Mozilla からリリースされた Firefox Focus を紹介するブログ記事 "Introducing Firefox Focus - a free, fast and easy to use private browser for iOS" の抄訳です ]

本日、Mozilla は、無料で簡単に使えるプライベートブラウジング専用ブラウザー Firefox Focus を iOS 向けにリリースしました。

FireFox-Focus-Screenshot.png

デジタルライフをコントロールするのが日に日に難しくなっている昨今、インターネットへの信頼を失ってしまったユーザーも多いのではないでしょうか。自分のオンライン上での行動が、端末やアカウントを切り替えてもつきまとっている様に感じる人もいるかもしれません。これに加え、ウェブサイトを埋め尽くす余計な情報量には、息苦しささえも感じてしまいます。こうした理由から、 Mozilla は Firefox Focus をつくりました。Firefox Focus は、デバイス上にウェブの閲覧履歴を残したくない時にお使いいただけます。他人に知られたくない情報を検索しているような時、例えば、プロポーズ用の指輪を探していたり、ラスベガスへの現実逃避を計画していたり、高級品の葉巻を買おうとしていたりする時。あるいは、ただ単にタブもメニューもポップアップも存在しない、シンプルで高速なウェブブラウザーをお探しかもしれません。

Firefox Focus は、そんな方にぴったりなブラウザーです。

Firefox Focus は、ウェブ上であなたを追跡する多くのサイトの追跡機能 (トラッカー) をデフォルトでブロックします。プライバシーやクッキーの設定を変更する必要はありません。ブラウジング後にはワンタップで全ての痕跡を消去できるので、何も心配することなくウェブの閲覧が出来ます。消去するためにメニューを開く必要すらありません。

Focus2.png

追跡機能は、モバイルでウェブを閲覧する際の速度低下の大きな原因のひとつです。 Firefox Focus は、こうした追跡機能をブロックするため、多くのサイトでページの読み込み速度が速くなったように感じられることでしょう。また、中には、追跡機能なしでは使用できないサイトもあります。そのようなサイトによる追跡を許可し、閲覧を続ける場合は、該当のサイトを Firefox または Safari で簡単に開くことができます。

Firefox Focus についての皆さんからのフィードバックをお待ちしています。

Firefox Focus は、App Store よりダウンロード可能です。なお、Firefox Focus は、Safari 向けのコンテンツブロッカーアプリとしても引き続きお使いいただけ、 Safari と Firefox Focus の両方でプライバシー保護機能を使用できます。

iOS-Focus_3.png

補足情報: Firefox Focus は、現在、英語版のみの提供となります。

絵文字を使って暗号の基本について学べるゲーム "Codemoji" を公開しました

米国 Mozilla より昨日公開されたばかりの暗号の基本を皆さんに知ってもらうためのツール "Codemoji" をご紹介します。

メッセージを書いて、暗号化の鍵となる絵文字を 1 つ選択すると、書いたメッセージが絵文字の暗号となって表示されるツールです。残念ながら日本語は使えないので、暗号にできるのは英文もしくはローマ字で書かれた文に限られますが、暗号化されたメッセージは SNS やメールを通じて友達とシェアできます。暗号を送り合って、暗号とそれを使った通信について考えてみましょう。

個人で使用する以外に、学習教材としても有用なコンテンツです。ぜひご利用ください。


[以下は、米国 The Mozilla Blog の記事 "Meet Codemoji: Mozilla's New Game for Teaching Encryption Basics with Emoji" の抄訳です]

==================================================


msg1.png


上のメッセージは、一見ランダムに羅列された絵文字の並びに見えるかもしれません。しかし実は、解読すると「Encryption Matters (暗号って大切)」と書いてあります。

本日、 Mozilla は Codemoji という、暗号の基本となっている「サイファ(暗号)」について、絵文字を使って楽しく学べるツールを公開しました。

Codemoji で遊ぶ»

遊び方

Codemoji とは、書いたメッセージを絵文字を使って暗号化し、その暗号を友人に送ることができる Web 上のプラットフォームです。

codemoji.gif

注意: Codemoji は学習支援ツールであり、個人情報を共有するためのツールではありません。幸い、今日の暗号化技術は絵文字を使ったサイファ (暗号) よりもずっと強力なので、個人情報のやり取りを行う際は、より高度なセキュリティツールを利用しましょう。

Codemoji の狙い

Codemoji は Mozilla が イタリア・トリノにベースを置くデザイン・クリエイティブエイジェンシー TODO との協力の上で制作しました。 その目的は、日常的にインターネットを利用するユーザに、暗号化通信やサイファ (暗号) の基本について知ってもらうことです。

Mozilla の エグゼクティブ・ディレクター Mark Surman は以下のように述べています。

「より多くの人が暗号のしくみや、自分にとっての意義について理解すれば、然るべきタイミングが来た時に一斉に立ち上がることができるでしょう。世界の各地で暗号化通信が脅かされている今、みなさんのこうした理解は極めて重要になってきます。フランスに始まり、オーストラリアやイギリス等、暗号の安全性を弱めるような政策が各国の政府によって提案されています。アメリカでも最近、FBI がアップルに自社製品のセキュリティを弱めるよう要請する事件がありました。」

暗号はインターネットをより安全なものにしていくにあたって最も大切な武器であると Mozilla は信じています。そして、より安全なインターネットづくりは Mozilla のユーザにとって、経済にとって、そして国家の安全にとって欠かせない要素でもあります。

暗号は私たちの日常生活や日々の買い物の一部となっています。暗号が利用されるのは、貯金や買い物など、とても重要な場面です。暗号の力を弱めることは、これらの行為を危険に晒すことを意味します。

Codemoji がインターネットユーザが暗号について理解するための第一歩になることを Mozilla は願っています。暗号の重要性やそれを守るためにできることについては、 advocacy.mozilla.org/encrypt をご覧ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
msg2.png


(Codemoji の訳: "Thanks for reading")
week1_codemoji_03.jpg

暗号化と Apple をめぐって話を続けよう: Mozilla が新しい動画を公開

[ この記事は、米国 The Mozilla Blog で公開された記事 "Continuing the Conversation About Encryption and Apple: A New Video From Mozilla" の抄訳です ]

先週、暗号化をめぐるこの話題は最高潮に達しました。世界中で暗号化、Apple、FBI という言葉が見出しに躍り、家庭でもテレビでもインターネット上のあらゆるコメント欄でも、セキュリティとプライバシーについて活発な議論が行われています。

米国政府が Apple に対して同社独自のセキュリティ保護を迂回できるようにすることを求めたのは、行き過ぎであると Mozilla は考えています。Apple にこのようなことを要求すれば、やがて消費者のセキュリティを脅かす危険な前例を作ることになりかねません。しかし、こうした議論は暗号化についてさらに広く一般の人たちに理解してもらうための好機でもあります。人々が自分の日常生活の中で暗号化が果たす役割を理解すれば、脅威が表面化した時に私たち皆で暗号化を守るために立ち上がることができます。インターネット全体の健全性に関わるこの重要な問題が、大きく取り上げられるようになるのです。

今月 (Apple の一件が報道されるほんの数日前)、Mozilla は暗号化について一般の人たちに知ってもらうためのキャンペーンを始めました。新たに浮上した妥協を許さない論戦と並行する形で続けることになったこのキャンペーンに、私たちは意欲的に取り組みたいと考えています。

本日、Mozilla はこのキャンペーンの 2 つ目の動画を公開しました。これは、暗号化をかわいらしいキャラクターとしてアニメーション化し、このキャラクターがどのように機能し、なぜ重要なのかを説明する短い動画です。

ぜひこの動画を友だちや家族と共有し、この一週間で表面化してきた問題について話し合ってみてください。安全でオープンなインターネットに対して草の根的な支援を確立することは、非常に重要です。その取り組みが効果的であることは実証済みです。インターネットの中立性を支えてきたのは、家庭での話し合いや日常的なインターネットユーザの支持でした。それが、現在のオープンなインターネットに関する活動のパワーになっているのです。今こそ、もう一度そうした取り組みをすべき時です。暗号化についての理解を広め、暗号化の安全を維持するためにご協力をお願いいたします。

参考情報

暗号化の重要性を広める活動にご協力ください

[ この記事は、米国 The Mozilla Blog に掲載された "Help Us Spread the Word: Encryption Matters" の抄訳です ]

今日、インターネットは地球上でもっとも重要な公共のリソースになりつつあります。インターネットは、オープンで、無料で、毎日の生活に欠かせません。私達は日々、インターネット上でコミュニケーションをとり、振り込みをし、買いものをします。またインターネットは、私たちがつくり、学び、そして組織を形成する場所でもあります。

これらのインターネットの可能性は、いくつかのコアとなる原則から成り立っています。それは、例えば「インターネット上での個人のセキュリティとプライバシーは基本である」という考えがその一つです。

Mozilla の使命は、こうした原則を推し進め、インターネットがグローバルな公共リソースであり続けるようにすることです。そのためにも、インターネットを脅かす危険性には常に敏感でなければなりません。そして、最近その脅威の一つの危険性が日に日に増しています。「暗号化」に対する間違った認識の広まりです。

暗号化は、インターネットが健全であり続けるためには不可欠です。暗号化とは、メッセージの送信者と宛先となる受信者のみが解読できるように、情報を暗号にして送ることです。私たちは日々、知らず知らずのうちに暗号化の恩恵にあずかっています。メールのやり取りやサーチエンジンでの検索、医療情報など、人には知られたくない情報の漏えいを防いだり、ジャーナリストや人権運動の活動家、内部告発者等の身の安全を守ったりするのも、情報の暗号化です。

暗号化は、決して「ぜいたく」ではありません。むしろ、生きていく上での必需品の一つです。Mozilla では、つねに暗号化を重要視してきました。私たちのミッションは、インターネットがオープンで誰にでもアクセス可能な公共リソースであり続けることを保証することだからです。

今や世界各地で、暗号化の安全性を低減しユーザの安全を脅かすような政策が、政府機関や法執行機関によって提案されています。彼らの言い分は決まって「強力な暗号化は悪者によって利用される」といった内容です。本来、強力な暗号化はインターネットを利用する人全員にとって必要不可欠なものであるはずです。政府機関の懸念は理解できますが、暗号化の効力を弱めることは、( 特に暗号化を通過できるような「バックドア」を設けることは) 結果的に、インターネットのユーザ全員を危険にさらすことになることを理解して欲しいのです。

Mozilla では、今後も引き続き暗号化の認知向上に向けた努力を続けていきます。無料で自動の SSL 証明書を発行する機関 Let's Encrypt はその努力の一部であり、これによって誰でも簡単に自分のサイトの通信を暗号化することができます。これは Electronic Frontier Foundation 、 Cisco 、 Akamai などを含む、様々な技術パートナーとの協力のもとで実現したサービスであり、Mozilla はこうして技術を味方につけ、人々のが安全にインターネットを利用できるように努力をしています。

しかし、様々な国の政府機関で「バックドア」のような戦略が提案されてくるにつれて、技術だけでは安全の確保が難しくなってきます。そのため、 Mozilla のコミュニティや一般の方々の協力が必要になってくるのです。 こうした仲間たちに、個人のプライバシーと安全は決して任意のものでないことを、私達から選ばれた議員の方々に伝えてもらう必要があるのです。このメッセージがより広まれば、 Mozilla は重要な役割を果たすことができます。

これは、険しい道のりとなることでしょう。ほとんどの人は、暗号化とは何かすら理解できていません。自分のオンラインプライバシーは、自分でどうにかできるものではないと諦めをつけている人さえいます。あるいはその両方かもしれません。

こうした経緯から Mozilla では、私たちのグローバルなコミュニティの協力を得ながら、新しい啓発キャンペーンを開始します。向こう数週間にわたって、 Mozilla では暗号化の認知向上のための動画やブログ投稿、インタラクティブなコンテンツなどを発信していきます。そして本日、その第一弾となる動画を配信いたします。なぜ自分の個人情報を自分で管理しないといけないのか、見ていただけるとわかると思います。この動画をきっかけに、家族や友達とも、プライバシーやインターネット上の安全について、話し合ってみてください。

インターネットを利用する数百万のユーザが暗号化の基本や私たち一人ひとりとのつながりについて、きちんと理解していれば、必要な時が来た時に、きちんと自分のプライバシーと安全を守るために立ち上がることができるでしょう。この必要な時とは、各国において、じき訪れることでしょう。 Mozilla がこれから配信する動画を視聴、共有、そしてそれについて議論するだけで力になることができます。

Mozilla の暗号化キャンペーンについてご関心をお持ちの方は、mzl.la/encrypt をご覧ください。暗号化の普及に向けてのご協力をお待ちしています。

インターネットは世界的な公共のリソースです

[ この記事は、米国 The Mozilla Blog に掲載された Mozilla Foundation のエグゼクティブディレクター Mark Surman によるブログ記事 "The Internet is a Global Public Resource" の抄訳です ]


私が Mozilla に目を向けるきっかけとなったものの 1 つが、Mozilla のマニフェストにある次の言葉です。

「インターネットは世界的な公共のリソースであり、オープンかつアクセス可能なものであり続けなければなりません」

私はこの言葉に目を留め、考えました。そしてその意味を理解したとき、決心したのです。

インターネットは、水と同じように私たちが全員で共有し頼るべきものであるという考え方に全力で貢献しよう。この大切なリソースを支え、守るために全力を尽くそう。オープンなインターネットの重要性を広く知ってもらうためにできる限りのことをしよう。そう心に決めました。

私たちが「インターネットを守る」と言うとき、それは Wi-Fi を普及させて地下鉄の中で「キャンディクラッシュ」のゲームができるようにする、ということではありません。インターネットは、ちょうどボトルに入った水のように、私たちがいてもいなくても、おそらく存在しているのです。Mozilla は、「インターネット」を広大で健全な海のようなものとして捉えています。

インターネットの健全性は、私たちの社会に大きな影響を及ぼす重要な課題であると Mozilla は考えています。オープンなインターネット、つまり、通信のブロックや速度制限、有料の優先順位づけが一切ないインターネット上なら、一人ひとりが思い描くものを何でも作り上げたり開発したりできます。多額のコストや誰かの許可も要りません。それは、人々が学んだり楽しんだり、新しい機会を見つけたりできる安全な場所になります。そうしたインターネットを実現することは可能なはずです。なぜなら、インターネットはオープンな公共のリソースであり、私たちみんなのものだからです。


インターネットを重要な課題として受け止めてもらう

インターネットの健全性は優先度の高い問題だと、誰もが考えているわけではありません。ほとんどの人は、インターネットとはほかのモノがつながる「モノ」であると考えています。その人たちは、インターネット上で通信速度の制限や検閲、監視が広がりつつあることに気づいていません。インターネットが世界中に普及するにつれて、インターネットによって得られるはずのメリットがどれほど不公平になっているかということにも気づいていません。Mozilla は、インターネットの健全性という問題を環境問題と同じように重要な課題として考えてもらえるようにすることを目指しています。

ここで、環境問題に関する活動との共通点について、少し考えてみましょう。1950 年代に、環境が破壊されやすいことを訴えていたのは、ごくわずかなアウトドア派の人々や科学者だけでした。ほとんどの人々は、きれいな空気やきれいな水はあって当たり前だと考えていたのです。しかし現在では、リサイクルや節電が必要であることを大半の人たちが知っています。政府は公害を引き起こす組織を監視し、規制を行っています。企業も、自然食品や電気自動車など、環境に配慮したさまざまな製品を提供しています。

しかし、こうした変化は自然に生じたわけではありません。政府、企業、一般大衆が環境の健全性を重要な課題として受け止めるようになるまでには、環境問題の活動家たちが何十年にもわたって熱心に活動する必要がありました。この活動が実を結び、環境問題は重要な課題となり、私たち誰もが健全な環境を維持する方法を模索するようになっています。

一方、インターネットの健全性という問題に目を向けると、私たちは 1950 年代に逆戻りしたかのようです。これまで何十年ものあいだ、Mozilla や EFF、スノーデン氏、Access、ACLU など、多くの組織や人々がインターネットの脆弱な状態について発言してきました。オープンなインターネットがなぜ重要で、インターネットにとってどのような脅威があるのかということについて、私たちは誰もが明確に話すことができます。それでもなお、インターネットの健全性が重要な課題として受け止められているというには、ほど遠い状態です。

Mozilla はぜひともこうした状況を変える必要があると考え、それを Mozilla の明確な目標の 1 つとして掲げることにしました。

Mark Surman のブログ記事「Mozilla Foundation 2020 Strategy」を参照してください。


議論を始めよう: デジタルデバイド

世界銀行が先ごろ公開した「2016 World Development Report」を見ると、Mozilla が踏み出そうとしているこの方向性は正しいことが分かります。世界銀行の過去のレポートでは「仕事」といったことが主要な課題として取り上げられていましたが、今年のレポートでは、「デジタルデバイド」とオープンなインターネットの問題が正面から取り上げられています。

このレポートでは、インターネットがもたらす包容性、効率性、革新性といった恩恵がすべての人に公平にいきわたっているわけではない、と報告しています。そして、私たちがインターネットを「アクセス可能で、低コストで、オープンで安全」な状態に維持しなければ、そうした不公平な状態が続くとしています。インターネットに低コストでアクセスできるようにすることは、喫緊の課題です。しかし、

「さらに難しいのは、インターネットをオープンで安全な状態に維持することです。コンテンツフィルタリングや検閲を行うことで経済的なコストが生じ、オンライン上のプライバシーやサイバー犯罪に対する懸念が生じると、技術を社会で有効活用することが難しくなります。ユーザがオンラインでより便利になるためには、プライバシーを犠牲にしなければならないのでしょうか?コンテンツ制限が正当であると言えるのはどのような場合であり、オンライン上での発言の自由とはどのようなものと考えるべきでしょうか?個人情報のプライバシーを保護しつつ、収集したデータを公共の利益のために活用するにはどうすればよいのでしょうか?さらに、オープンで誰でも安全にアクセスできるグローバルなインターネットを維持するためには、どのような管理モデルが最適なのでしょうか?こうした疑問に答えることは簡単ではありません。しかし、世界中で活発に議論するだけの価値があります」

--「World Development Report 2016: Main Messages」、3 ページ

ここに述べられているような活発な議論が必要です。その議論によって、オープンなインターネットという問題が真剣に受け止められ、具体的に取り上げられるようになります。政府、企業のリーダーたち、メディアがこの問題に目を向けるようになるのです。こうした議論は不可欠です。Mozilla はこの議論に参加し、盛り上げていこうと計画しています。


話し合いを広める

もちろん、この話し合いは「World Development Report」を読んだ人たちだけではなく、より幅広い人々のあいだに広めていく必要があると Mozilla は考えています。オープンなインターネットを重要な課題として受け止めてもらうためには、インターネットを利用するすべての人々に議論に参加してもらう必要があります。

そのための取り組みとして、Mozilla は数々の活動を計画しています。例えば、世界銀行のような組織とのコラボレーションや、オープンなインターネットに関する活動でのさまざまな協力体制などです。また、a.) 「公共のリソースとしてのインターネット」というメッセージをシンプルに伝え、b.) それが議論にどのような影響を及ぼすかを把握する、という活動の中で、数々の企画も試みます。

その最初の企画が、広告キャンペーンです。この広告では、「食料。水。住まい。インターネット。」のように、すでに人間にとって不可欠と見なされているいくつかのものと同列にインターネットを並べます。インターネットをこのように捉える人はほとんどいません。しかし、このように考えてみようと提案したらどうなるかを知りたいと Mozilla は考えています。

この屋外広告キャンペーンは、今週、サンフランシスコ、ワシントン、ニューヨークで開始されます。Mozilla のソーシャルプラットフォームを通じて、別バージョンも掲出する予定です。私たちは人々の反応を見守り、この広告をきっかけとしてどのようなことが起きるかを見ていきます。また、Mozilla のソーシャルチャネル (FacebookTwitter) でも会話への参加を呼びかけます。

Billboard_Food-Shelter-Water_Red.jpg

Billboard_Food-Shelter-Water_Blue.jpg


活動を盛り上げる

もちろん、屋外広告を掲げたからといって、何か動きが生じるわけではありません。Mozilla はそうなることはまったく考えていません。そうではなく、新しいことを試してみて、議論することが重要だと考えているのです。私たちのメッセージは人々の心に届いて共感を呼ぶかもしれないし、反感を買うかもしれません。しかし Mozilla は、インターネットの健全性や、インターネットは守らなければならないグローバルなリソースだという考え方について、話し合いの口火を切ることを目指します。

大切なのは、この広告が多くの試みのうちの 1 つだということです。

Mozilla は、オープンなインターネットに関する活動を盛り上げ、この問題が重要なものとして受け止められるようにする取り組みを進めています。例えば、EFF と協力して簡単な暗号化技術の開発を進めたり (Let's Encrypt)、New York Times や Washington Post と協力して、オンラインでの話し合いをよりオープンにして幅広い人たちに広げようと試みたり (Coral Project) しています。また、ACLU、Amnesty International、Freedom of the Press Foundation などの組織に Mozilla の人材を派遣し、それらの組織と協力してオープンなインターネットに関するキャンペーン (Open Web Fellows Program) にも取り組んでいます。これはすべて、さまざまな領域で議論を活性化するための活動です。

Mozilla の屋外広告について、皆さんのご意見をお寄せください。

  • インターネットが重要な課題として受け止められる時代になっているでしょうか?
  • インターネットはあなたにとって大切ですか?
  • インターネットは、人間にとって不可欠と考えられているものと同じくらい重要ですか?

答えが「イエス」であることを期待しますが、どのような結果であれ、私は皆さんのご意見から得られる教訓を学びたいと思っています。重要な課題がどれもそうであるように、健全でオープンなインターネットを維持することも、自然にできるわけではありません。そして、自然にそうなるのを待つ、という選択肢はありません。

私たちは、それを実現するために活動することが必要です。皆さんの力が必要なのです。

以前の記事