Firefox Developers Conference 2008

~次世代 Web とプラットフォーム~

本イベントは終了しました。多数のご参加ありがとうございました。現在、レポートと動画を公開中です。下記プログラム一覧をご参照ください。

Mozilla Japan では、来る 11 月 16 日 (日) に「Firefox Developers Conference 2008 ~次世代 Web とプラットフォーム~」と題したイベントを開催いたします。

今回は、米国 Mozilla Corporation からモバイル担当バイスプレジデントの Jay Sullivan と 技術責任者の Christian Sejersen の両名、そして研究機関である Mozilla Labs から Aza Raskin と Daniel Mills が来日して、 モバイルやあらゆる組込デバイスを含めた Web プラットフォーム、そして User Experience といった視点で、Web の未来を見据えた内容の講演を行います。

また、日本のユーザや開発者、研究者の皆様のアイデアや意見を直接スピーカーに伝えられよう、様々なセグメントから著名なゲストを交えてのオープンディスカッション形式のセッションもご用意しております。堅苦しい会議ではなく、あくまでもカジュアルな交流の場を提供したいと考えています。是非皆様お誘い合わせの上、奮ってご参加ください。

開催概要

  • 日時: 2008 年 11 月 16 日 (日) 10:30 ~ 19:00 (10:00 受付開始)
  • 会場: ベルサール神保町
  • テーマ: 次世代 Web とプラットフォーム
  • 定員: 150 名 (定員になり次第締め切らせていただきます)
  • 参加費: セッション、懇親会ともに無料
  • 主催: 有限責任中間法人 Mozilla Japan

動画配信について

  • 動画の公開期間は 3 ヶ月間となります。(2009 年 4 月 28 日まで)
  • 動画配信は WIDE University, School of Internet (SOI) 様のご協力をいただいております。
  • 動画を見るには RealPlayer Basic (G2 以上) または RealOne Player が必要です。(詳細)
  • A1 セッション「組込 Web ブラウザの可能性 -non PC, non Mobile の Firefox-」については動画配信はございませんのでご了承ください。

プログラム

午前セッション

時間 プログラム
10:30-10:40
キックオフ
瀧田 佐登子 (Mozilla Japan 代表理事)
10:40-11:30
基調講演(1) 「Firefox Mobile -The One Web-」
Jay Sullivan (Mozilla Corporation モバイル担当バイスプレジデント)
<概要> モバイルや組込などを含めて Web がこれから大きく変わっていこうとしている中、10 月には遂に Alpha 1 が公開された Mobile Firefox (コードネームは Fennec) について最新の情報を具体的にお話しします。
※同時通訳
11:40-12:30
基調講演(2) 「Ubiquity -言葉でつなげる Web-」
Aza Raskin (Mozilla Labs)
<概要> 誰でもより素早く簡単に Web で一般的なタスクを行えるようにする新しいユーザインターフェイスを探る試みとして、Mozilla Labs では Ubiquity という、言葉で Web をつなげるツールを開発しています。これはまた同時に、ブラウザそのものをデスクトップ中心のプルモデルから Web 中心のプッシュモデルへと移行させる試みでもあります。
※同時通訳
12:30-13:30
昼食休憩
(昼食は各自自由にお取りください)

午後セッション

(午後のセッションは、パラレルセッションになります。お好きなセッションにご参加ください)

時間 プログラム
13:30-14:30
A1: パネルディスカッション「組込 Web ブラウザの可能性 -non PC, non Mobile の Firefox-」
<パネリスト> 竹岡 尚三 氏 (株式会社アックス 代表取締役社長)
大山 弘樹 氏 (有限会社構築屋 代表取締役社長)
Christian Sejersen (Mozilla Corporation モバイル担当技術責任者)
<モデレーター> 水越 賢治 氏 (有限会社エムブイシステムズ 取締役社長)
<概要> 携帯電話や無線インターネットなどの普及と IT 機器の小型化、低価格化で、これまで以上にインターネット環境の利用が広がっています。従来主流だった PC や携帯電話以外のインターネット利用が広がろうとしている中、そうした組込機器などで、自由に安心して使用できる Web ブラウザなどのソフトウェアはまだ十分とは言えません。このセッションでは、今後広がるこうした機器での Web ブラウザの可能性について話し合います。
※同時通訳
B1: 「今すぐ使える HTML5 の新機能」
Michael Smith 氏 (W3C HTML作業部会担当)
<概要> HTML4 の勧告から 10 年以上の時を経て、再び大きく動き始めた次世代 HTML 仕様「HTML5」は、まだ草案段階ではありますが、すべての主要ブラウザベンダーが協力して策定を進めている仕様であり、実際すでに多くの機能が各ブラウザに実装されています。このセッションでは、自称 W3C の特命係長 (!?) Michael Smith 氏より、既にブラウザに実装されており今すぐ実践的に使い始められる HTML5 の機能についてお話しいただきます。
<資料> スライド
※逐次通訳
14:30-14:40
ブレイク
14:40-15:40
A2: パネルディスカッション「近未来ブラウザの形を考える 60 分 -ユーザエクスペリエンスの視点から-」
<パネリスト> Adrian D. Cheok 氏 (慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科)
加藤 博一 氏 (奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科)
Aza Raskin (Mozilla Labs)
<モデレーター> 砂原 秀樹 氏 (慶應義塾大学大学院 メディアデザイン研究科)
<概要> 色々なブラウザが出てきている今日、どのブランドも新しいブラウザの形を考え始めているようです。ブラウザがインターネットとつながる窓であるなら、その窓の使い方を考えるのがユーザインターフェイスです。今後、ブラウザのみならずモバイルや様々なデバイス上でのユーザエクスペリエンスがライフスタイルをどのように変えることができるのか? Mozilla Labs でユーザエクスペリエンスの研究を行っている Aza Raskin とインタラクティブメディア、ユーザインターフェイスの研究をされている慶応義塾大学大学院の Adrian D. Cheok 先生、奈良先端科学技術大学院大学の加藤先生をお招きし、未来のブラウザの形についてお話しいただきます。
※同時通訳
B2: 「Firefox 最新情報」
(1) Firefox 3.1 の最新テクノロジー
浅井 智也 (Mozilla Japan テクニカルマーケティング)
(2) US における品質管理の手法 Mozilla Corporation での QA インターンの経験から
吉原 慧 (Mozilla Corporation インターン)
<概要> Firefox 3.1 に搭載される最新の機能、技術を余すところなくお伝えします。Firefox 3.1 では数多くの標準仕様をサポートすると共に、JavaScript のエンジンが新しくなり大幅に高速化します。これにより何が実現できるようになり、これから Web がどのように変わっていくのか、時間の許す限り具体的かつ詳細に解説していきます。
15:40-16:00
ブレイク
16:00-17:00
A3:「Mozilla Labs etc... -新しいユーザエクスペリエンス-」
(1)「実世界とつながるブラウザ -灯の次の展開-」
筧 康明 氏 (慶應義塾大学 環境情報学部)
(2)「Weave+Fennec: Continuity of Experience」
Daniel Mills (Mozilla Labs)
<概要> 最初に、「灯の音プロジェクト」で Firefox 3 のダウンロード状況を音と光で表現した筧康明先生より、実世界とつながるブラウザをテーマにした次の研究についてお話しいただきます。その後続けて、Mozilla Labs の Daniel Mills より、ブラウザとオンラインサービスの統合によりデスクトップやモバイル端末と Web を融合させ、より豊かなユーザエクスペリエンスを実現する WeaveMobile Firefox の連携についてお話しします。また、その他の Mozilla Labs で進行中のプロジェクトについての最新情報もお伝えします。
※同時通訳
B3: 大ライトニングトーク
<司会> 小山 文彦 氏 (株式会社ゴーガ)
<概要> 昨年の Firefox Developer Conference で大好評だった「大ライトニングトーク」が帰ってきます!
<発表者・資料> スライド (小山氏)
万願寺氏:Ghostlogue - スライド
森脇氏:ShoppingFinder - スライド
きむら氏:Mockingbird - スライド
堀川氏:FireMobileSimulator - スライド
あかつか氏:Xlab - スライド
裸電球氏:CuteMenus Classic - スライド
Norah 氏:Foxkeh V3+ テーマ - スライド
森田氏:オブジェクトのカタチ - スライド
Mozilla Japan 中野:Firefox 新エスカレーションフォーラム - スライド
17:00-19:00
懇親会
スピーカーとのトークセッションや、Firefox グッズ、フォクすけぬいぐるみが当たる抽選会も行います!

講演者紹介

Jay Sullivan

Jay Sullivan は Mozilla Corporation のモバイル担当バイスプレジデントです。Jay はソフトウェア業界に 20 年以上の経験があり、Mozilla に入社する前はモバイルソフトウェアのアプリケーションとツールを開発する PocketThis 社の共同設立者であり、製品担当バイスプレジデントを務めていました。それ以前にも Oracle 社、Information Resources 社や Firefly Network 社で、様々なエンジニアリング、製品管理、幹部職を経験してきました。Jay はモバイルアプリケーションと協調フィルタリングに関する 3 件の米国特許を取得しています。

Aza Raskin

Aza は初めての講演を 10 歳で行って以来、ユーザインターフェイスに関わっています。17 歳で国際的な講演やコンサルティングを行うようになり、19 歳ではまだお酒を買えずに物理学の教科書を共著として書いていましたが、21 歳になるとお酒を飲み始め、Humanized 社を協同設立しました。2 年後 Aza は最小限の操作で曲を検索、再生できる音楽検索エンジン Songza.com を設立し、運営開始一週間で百万曲以上が再生されるなど注目を集めました。Humanized 社の主要メンバーと共に Mozilla に迎えられて以来、Aza は Mozilla Labs でユーザエクスペリエンスのリードとして Ubiquity やコンセプトシリーズなどのプロジェクトを担当しています。

竹岡 尚三 氏 (Shozo Takeoka)

株式会社アックス 代表取締役社長。1980 年代、UNIX の仮名漢字変換システム Wnn や国産 X Window 端末などの設計製作に携わる。X 端末のための OS 設計、TCP/IP プロトコル開発を担当。1990 年代初頭 1024 PE 規模の超並列計算機の LSI ハードウェア、ソフトウェアの設計開発に携わる。1992 年に (有) アックス (現 (株) アックス) を興し、組み込み機器に使用できるマイクロカーネル XTAL を設計開発。XTAL はシャープ社製ザウルス、オリンパス社製デジタルカメラや 6 Mbps 衛星 IP 通信システムに採用されている。現在は、会社経営のかたわら、BSD & Linux の組込み技術、実時間対応技術の開発等に携わっている。アックスは携帯電話用ミドルウェア、組込み BSD, 組み込み Linux などを家電メーカ、デジカメメーカなどに供給している。

主な著書「Java 1.1 プログラミング」(1997/May, ソフトバンク)「Java 1.2 プログラミング」(1997/Dec, ソフトバンク)「Samba で Rumba」(1998/Jun, 秀和システム)「MacOS X Server Complete Guide」(1999/Aug, 秀和システム)

大山 弘樹 氏 (Hiroki Ooyama)

有限会社構築屋 代表取締役社長。大手電気メーカにて業界でも初期の UNIX を用いた大規模分散システムの開発に従事し、ネットワークベースのシステムを創世記から関わる。基本的に「繋がる」事が大好きで、エンタープライズからコンシューマ、組込機器まで、ネットワークにより繋がるモノには首を突っこんできた。もちろん、機械だけでなく、「人」が繋がる事は三度の飯より大好き。それが講じて、現在は Agile でのシステム構築が大好き。人と一緒に、楽しく仕事をするために 2003 年構築屋を設立。もしかすると、ビールを飲むために仕事をしているフシがある。。。

Christian Sejersen

Christian Sejersen は、2007 年にモバイルエンジニアリングディレクターとして Mozilla に参加し、Mobile Firefox の開発に注力しています。前職は、Openwave のエンジニアリングディレクターとして次世代組み込み製品の開発を担当しており、au (KDDI) の EZweb ブラウザや J-PHONE (現ソフトバンクモバイル) のブラウザなどを手掛けてきました。それ以前は、CSC や KMD (デンマークの大手独立系ソフトウェアベンダー) に勤めていたほか、ソフトウェアセキュリティ企業の共同設立に携わった経験もあります。デンマーク出身の Christian は、コペンハーゲン大学でコンピュータサイエンスの修士号を取得しています。

水越 賢治 氏 (Kenji Mizukoshi)

ミニコンメーカにて UNIX 技術サポートとして勤務後、Internet 商用化にあわせてミニコンメーカから独立。独立後は通信事業者や企業向けにシステム構築や技術コンサルティングを行う。最近では Linux を利用した組込機器の開発にも携わる。2002 年寿限無株式会社を共同設立し情報セキュリティコンサルティングも手がける。Mozilla Japan システムアドバイザ。

Michael Smith 氏

Openwave Systems 及び Opera Software において、日本の携帯電話事業者向けソフトウェアの設計、開発、検証、運用などに携わり、計 6 年以上もの東京勤務を経て、2007 年 1 月、W3C 技術スタッフとして W3C 慶應に着任。2007 年 11 月まで W3C モバイル Web イニシアティヴ担当として勤務した後、2008 年 2 月現在、HTML 5 の策定を目的として設置された W3C HTML 作業部会を担当。慶應義塾大学 大学院 政策・メディア研究科 講師。

エイドリアン・チェオク 氏 (Adrian D. Cheok)

エイドリアン・デイビッド・チェオク氏はオーストラリア、アデレードで生まれ育ち、1992 年にアデレード大学工学部 (電気および電子) で学士を取得後 (First Class Honors で卒業)、1998 年に同大学大学院で工学博士を取得。

現在は、慶応大学大学院メディアデザイン研究科の教授、慶応 NUS CUTE センターのディレクター、NUS の Interactive and Digital Media Institute の専任ディレクター。

これまで、三菱電機研究所、ACM SIGCHI など経歴の中で、リアルタイムシステム、ソフトコンピューティング、および組み込みコンピューティングに取り組み、複合現実感 (MR)、人間とコンピューターの応答、ウェアラブコンピューターおよびスマートスペース、ファジーシステム、組み込みシステム、パワーエレクトロニクス、およびマルチモーダル認識の研究を行う。また、数多くの国際会議での議長職を務め、イベントでも基調講演を行い、講演者として招待されている。過去の研究活動から、数多くの国際的な活動や表彰を受けており、近年では、専門的な成果、社会への貢献、および世界の将来の形成に貢献する潜在性に対して世界中の若手のリーダーに対して World Economic Forum からの「Young Global Leader 2008」を受賞。

加藤 博一 氏 (Hirokazu Kato)

国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科

略歴:
 1986 年大阪大学基礎工学部制御工学科卒業。
 1988 年同大大学院修士課程修了。
 1989 年同大学基礎工学部助手。1996 年講師。
 1998 年ワシントン大学客員研究員。
 1999 年広島市立大学情報科学部助教授。
 2003 年大阪大学大学院基礎工学研究科助教授。
 2007 年奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科教授。
 博士 (工学)。

パターン認識や画像計測の研究を行いながら、そのヒューマンインタフェースへの応用に興味を持っていた。90 年代後半より、バーチャルリアリティ研究、特に拡張現実感技術に興味を持ち、そのシステム構築技術やインタフェース技術の研究を行ってきた。研究用途向けに 9 年前に公開した拡張現実感システム構築ライブラリ ARToolKit は世界中の研究者に利用され、この研究分野の底辺の拡大に貢献した。最近では、拡張現実感ばかりでなく、様々な情報入出力インタフェースを用いたヒューマン・コンピュータ・インタラクションに興味を持っている.

砂原 秀樹 氏 (Hideki Sunahara)

慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科教授
有限責任中間法人 Mozilla Japan 理事

1960 年兵庫県生まれ。88 年慶應義塾大学理工学部博士課程修了。電気通信大学情報工学科助手、94 年奈良先端科学技術大学院大学情報科学センター助教授を経て、2001 年から教授。2005 年情報科学研究科教授。村井純 (慶應義塾大学環境情報学部教授) らとともに、1984 年から JUNET、1988 年から WIDE プロジェクトを通じて、日本におけるインターネットの構築とその研究に従事。現在は、自動車や様々なセンサをインターネットに接続して新たな情報通信基盤を構築するプロジェクトを進行中。

浅井 智也 (Tomoya Asai)

Mozilla Japan テクニカルマーケティング担当

2001 年にもじら組の和訳プロジェクトへ参加して以来、Firefox や Thunderbird の日本語化、MozillaZine.jp などのコミュニティ支援、SUMO (Firefox サポートサイト) のリードなどを行ってきた。2008 年からは Open Web を守り、Web に革新をもたらし、人々の生活をより豊かにしていくことに青春を捧げるため、Mozilla Japan のテクニカルマーケティング担当として、Mozilla の思想、技術、製品の普及促進に取り組んでいる。

著書: Firefox 3 Hacks, 2008, O'Reilly Japan
訳書: Firefox Hacks, 2005, O'Reilly Japan

筧 康明 氏 (Yasuaki Kakehi)

慶應義塾大学 環境情報学部 専任講師
博士 (学際情報学)

1979 年京都府生まれ。東京大学工学部卒業、同大学院学際情報学府修士、博士課程修了後、科学技術振興機構さきがけ研究員を経て 2008 年より現職。実世界指向情報環境、インタラクションデザイン、メディアアートなどの研究に従事。現在、Mozilla Japan との共同研究のもと、次世代ブラウザを取り巻くユーザエクスペリエンスに関する研究を立ち上げています。

Daniel Mills

Dan は現在、Mozilla Labs で Weave プロジェクトのエンジニアリングリーダーを務めています。Weave は、各種オンラインサービスを調査し、Firefox や Mozilla プラットフォームに統合しようとする試みです。彼は 2006 年に Mozilla に入社し、Firefox 3 の開発に携わりました。それ以前は、オープンソースベンチャー企業で後に Novell に買収された Ximian に務めていました。Dan は暖かいベネズエラで育ちましたが、コンピュータサイエンスと経済を学ぶためデューク大学に入学して以来、米国に在住しています。

小山 文彦 氏 (Fumihiko Koyama)

株式会社ゴーガ代表取締役。 Firefox プラグインの人気度を測るサイト「みんなの拡張機能」を企画運営。 現在、Firefox の派生ブラウザである、ソーシャル Web ブラウザ Flock の 日本語化を推進中。